スペルトジャパン(Spelt Japan)

スペルトって何?
小麦栽培の歴史と種類




What's spelt?(スペルトとは)



パン焼き(エジプト壁画)スペルト小麦は、現在広く利用されているパン小麦(普通小麦)の原種にあたる古代穀物です。最近の研究によってスペルト小麦は、9,000年以上前にヨーロッパで栽培されていたことが証明されました。旧約聖書(出エジプト記9:31,32とエゼキエル4:9)の中でスペルト小麦は古代エジプトに始まり、その後にヨーロッパの黒海の北海岸周辺へと持ち込まれ、やがて紀元前1,800〜1,200年頃にドイツ南部やスイスで定着して栽培されていたと記されています。さらに、紀元前500年頃になるとスペルト小麦は、イギリス南部での主要穀物になっていました。
イタリアではスペルト小麦をFarro(ファッロ)と呼び、ドイツではDinkel(ディンケル)、スイスではSpelz(スペルツ)と呼んでいます。


古代小麦であるスペルトは、人為的な加工が全く加えられていませんので、完璧な自然食品といえます。スペルトは普通小麦とは構造が違うので、栄養上重要なふすまや胚芽が製粉工程の間で除去されることはありません。スペルト小麦に含まれている重要な栄養は製粉作業スペルト麦畑中に除去されることなく小麦粉へと加工されます。また、スペルト小麦の高い水溶性によって、含まれている栄養は身体へと素早く吸収されます。つまり、それらの栄養素はわずかな消化作業によって、体のすみずみの身体組織に利用されます。
スペルト小麦は最良の食物繊維の供給源であり、大量のB17(抗癌物質)や多くのポリ不飽和脂肪を含んでいます。このような理由から、スペルト小麦は病気の治療にも評価され使用されています。ドイツのKnostanz地方にある大手の病院では、スペルト小麦を多くの病気治療の補助手段として使用しています。特に、疱疹とAIDS(エイズ)のような慢性の感染症、また神経の病気(例えばパーキンソン病やアルツハイマー病)、骨の病気、関節炎、癌の治療薬剤および抗生物質の副作用に良い治療効果を示しているとのことです。スペルト小麦は身体を保温し滑らかにする効果があり、栄養価の高い驚くべき穀物なのです。
さらに、スペルト小麦はこのような身体に対する効果だけでなく、独特のナッツ風味があり大変おいしいのが大きな特長です。


スペルト小麦の栄養的に重要な物質は普通小麦とは対照的に、穀物の内部で見つかります。普通小麦では栄養的に重要な物質は表皮および胚芽に含まれていますが、それらは通常すべてが製粉工程の中で除去されてしまいます。普通小麦と構造的に違うスペルト小麦は、これらの栄養的に重要な物質は製粉工程で除去されないため、身体にとってより多くの必須栄養素を提供することができるのです。さらに、スペルト小麦は同類種の普通小麦よりも、多くのタンパク質、アミノ酸、ビタミンB、ミネラルを含んでいます。


スペルト小麦近代科学が発達した20世紀の初頭から、「多収」「安定」「良質」の目的でスペルト小麦は人為的に品種改良され、現在のパン小麦(普通小麦)を作り出しました。近年、このパン小麦(普通小麦)を食べると「小麦アレルギー」を発症する人が増え、ヨーロッパや米国諸国では大きな問題となっています。しかし、古代小麦で原種にあたるスペルト小麦はパン小麦(普通小麦)とは遺伝子構造的が違うため、小麦アレルギーが発症し難く、安心して食されています。しかし、スペルト小麦にもグルテンは含まれ「グルテンフリー」ではないため、必ず食べる前には主治医の指示を仰いで下さい。


古代小麦であるスペルト小麦は強健な植物で、極端な天候および土壌条件に対処することができます。また、スペルト小麦は肥料、除草剤、殺虫剤や農薬を用いることなく順調に栽培することが可能です。他に例を見ないほどのぶ厚い皮殻は、スペルト小麦の内部を汚染物質や昆虫から守り内部の新鮮さを持続させています

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